農に対する新しい取り組みが次々と生まれる一方で、日本は様々な「農課題」を抱えています。
そのひとつが「現就農人口の減少」。そしてこの課題を解決すべく様々なプロジェクトを展開するが、農林水産省です。今日は、農林水産省が手がけるその1つ農業女子プロジェクトの目的や活動内容をご紹介します。

 

女性農業者を増やしたい。農業女子プロジェクトとは?その実態を知ろう


農業女子プロジェクトとは、農林水産省が農業者の減少と高齢化を食い止めようと生み出した、女性農業者の活躍を目指すプロジェクトです。民間企業と手を組み、新しい商品やサービスの開発を支援しています。

 

 

農林水産省の調査によると、農業就業人口は年々減少しており、1995年に414万人だったものが2015年までの20年間で約半分の209万7千人に。年齢別にみても全体の47%が70歳以上であり、40歳以下はわずか約10%となっています。この状況を改善するために、農林水産省でいくつか考案されたプロジェクトの中の一つが、今回取り上げた「農業女子プロジェクト」なのです。

 

2013年11月のプロジェクト初期は、37名だった関与者も、現在では564名と大きな組織へと拡大しています(2017年2月時点)。メンバーは、「私の職業は農業です」「自分の農業をもっと発展させたい」といった意欲を持つ女性農業者で構成されていて、47都道府県を網羅しています。

 

 

 

農業女子プロジェクト×企業の異業種交流から生まれる取り組み


農業女子プロジェクトは、多くの企業とのコラボを実現しています。
例えば、株式会社ナムコでは、「農業×エンターテインメント」創出プロジェクトを実施しています。このプロジェクトの目的は「農業とエンターテインメントという異業種交流により、互いのフィールドにおける新規市場の創出につなげていく」というもの。

 

 

プロジェクトの内容は主に3つで、

①「農業女子PJ×namco」「農業女子PJ×他の参画企業」のコラボイベントの実施
②生産物を利用した新たな展開(フードエンターテインメント/商品開発)
③コラボwebサイト展開によるPR活動(地域活性化/ナムキャラ応援団とのコラボ)

 

となっています。これらのプロジェクトを実施することで、農業女子とナムコの社員の方との情報交換をはじめとした企画内容への意見や提案、他の参画企業とのコラボが期待されています。

 

 

株式会社ナムコ以外にも、「ダイハツ工業」とカラーバリエーション豊かで、日焼け防止のための紫外線カットガラスを使用した軽トラックの企画「ハイゼットトラック農業女子パック」を生み出したり、レンタルサービスを手がける「ニッケン」とのコラボで、休憩や着替えスペースを備えた仮設トイレを企画したり。

 

「井関農機」とのコラボで日焼けしないサンバイザーや、乗り心地の良いサスペンションシートと大型グリップや補助ステップが装備されたトラクター「しろプチZ15特別仕様」の商品企画など、多数の企画を行っています。

 

 

企業との活動に期待が高まる農業女子プロジェクト


女性農業者の活発な活動を応援するために立ち上がった農業女子プロジェクトには、他のプロジェクトとは異なり、特段の予算設置がとられない「軽量級」のプロジェクトであるという特徴があります。

 

要するに、いかに女性たちが企業との交流機会を増やしていくかがこのプロジェクトの成功に大きく影響を与えているのです。

 

 

女性ならではの視点で新たな商品を開発したり、女性ならではの視点で問題提起をしていく農業女子プロジェクトの活動に、要注目です。