千有余年の間、都としえ栄え、全国から選りすぐりの品々や人、情報が集まる街、京都。「野菜」も宮廷や社寺に全国から優れた献上品として集まり、京都の肥沃な土壌と豊かな水源、農家の高い栽培技術により改良されてきました。
そんな歴史ある京野菜。
実は「京の伝統野菜」と「ブランド産品」の2種類に分けられることをご存知でしょうか?
今日は、2月16日より都内で開催される京都物産展「おいしい京都マルシェ」の紹介とともに、「京野菜」について知っていただこうと思います。
古き良き時代から息づく、京の伝統伝統野菜
京野菜のうち、以下の条件を満たすものは「京の伝統野菜」と呼ばれています。
【京の伝統野菜の定義】(昭和63年3月京都府農林水産部)
(1)明治以前に導入されたもの
(2)京都府内全域が対象
(3)たけのこを含む
(4)キノコ、シダを除く
(5)栽培または保存されているもの及び絶滅した品種を含む
品質・規格・生産地にこだわる、京のブランド野菜
今日のブランド野菜とは、京都が独自に進める、農薬・化学肥料の使用を減らした環境にやさしい農法を活用した以下の野菜を指します。
【京のブランド産品】
安心・安全と環境に配慮した「京都こだわり生産認証システム」※により生産された京都産農林水産物の中から品質・規格・生産地を厳選したもので、(公社)京のふるさと産品協会が認証しています
(1)イメージが京都らしい
(2)(1)以外のもので販売拡大を図る必要がある
(3)次の要件を備えている
・出荷単位としての適正な量を確保
・品質・規格を統一
・他産地に対する優位性・独自性の要素がある
伝統野菜とブランド野菜、2つが手に入る京都マルシェ
今回紹介した2つの野菜が楽しめるイベントが、2月16日より開催される「京都マルシェ」です。期間中は、京都府の銘店や老舗店等13店舗が出店し、京のブランド産品である京みず菜や京丹波大黒本しめじなど京都府産の新鮮な農林畜水産物はもちろん、京都府の伝統的な名産品である八つ橋やお漬物、抹茶菓子などの加工品をお買い求めいただけます。
京みず菜
今では日本中で作られるようになりましたが。千年以上前から京都で栽培されてきた代表的な伝統野菜です。
「京みず菜」は、生で食べても美味しいを目指して、味にこだわって特別に栽培しています。サラダで食べると、軟らかさとえぐ味のなさが際立ちます。
京丹波大黒本しめじ
「香り松茸、味しめじ」のしめじとは本しめじのことで、京丹波大黒本しめじは、このしめじです。松茸と同じで栽培が非常難しく、一般に出回ることがなかったため、ほとんど食べることのできない幻のきのこでしたが、栽培に成功。旨みと絶妙な歯ごたえが特徴です。
普段、見かけることの少ない、冬の京野菜。
野菜の豆知識とともに、ぜひマルシェに足を運んでみてはいかがでしょうか?
★「おいしい京都マルシェ」概要
実施日程:平成30年2月16日(金)~2月18日(日)10:00~20:00
場所:池袋サンシャインシティ内「サンシャインシティアルパB1催事場」
(東京都豊島区東池袋3丁目1-3)
内容:京都府産の食品の販売・試食
参考サイト:http://www.sunshinecity.co.jp/(2月9日(金)掲載予定)
https://www.facebook.com/kyoyasai.festival/
参加店舗:まゆシルク北都、長十水産、京都特産ポーク、京都山城農援隊、井筒八ッ橋本舗、福島鰹株式会社、西利、丹後ジャージー牧場、クローバー牧場、みずほファーム、丹後フーズ、瑞穂農林、おいしおすえ京野菜