「自分で育て、自分で食す」家庭で水耕栽培し食育に繋げる
イチゴやハーブ、プチトマトなど、家庭で簡単に水耕栽培を楽しめるキットが数多く販売されるようになった。価格帯は数百円から、本格的なものだと十数万円と幅がある。
そのため、まずは低価格帯のキットで水耕栽培とはなにかに触れ、1から育てたものを食す喜びや楽しさを経験してほしい。
水耕栽培がちょっとしたブームの兆しをみせているが、お洒落だからなどインテリア性優位で手を出すと良い結果を得られないだろう。
水耕栽培をするにあたっては、まずは食に直結する行動であることを理解することと、「楽しさ」を基盤にしようではないか。
食物を栽培し自分で食べる楽しみは、食育に繋がると考えている。食べるとはどういうことかを考え、発芽して熟すまでの生命力に触れ、それをいただく。
家庭で水耕栽培を行う場合、子どもの方が大人よりも小さな変化に気がつくかもしれない。「明日はどうなっているのだろう」そうした疑問やワクワクが、食に興味を持たせるきっかけになるだろう。
ありがたいことに、流通している水耕栽培キットを使えば、小難しい専門知識はいらない。知識は目の前で育つ植物が与えてくれるのだ。
気軽に始めた水耕栽培の楽しさや有意義に惚れ込んだ人は、ぜひ次の段階へステップアップしてみようではないか。
次のステップは、本格水耕栽培キットでの栽培だ。
省エネ仕様で安心。家庭用水耕栽培キットPiccola
家庭用水耕栽培キットPiccora(http://hako28.jp/product/piccola/index.html)は、株式会社エスキュービズムから販売されている。
サイズは家庭でも邪魔にならないコンパクト仕様。W295×D200×H300(mm)と、キッチンやリビングの空いたスペースに置けるサイズだ。
このpiccolaは、まだ初心者の域を抜けない人でも失敗せずに本格水耕栽培を楽しめる。それは、コンパクトながらとても優秀な機能が付いているためだ。
水耕栽培の要のひとつである日照時間、日照量は、太陽光に近い「赤色LET」に任せられている。トレイの高さを調整できるため、満遍なく光をあてることができる点も心強い。
また、苗床の穴の間隔もカスタム可能であるため、栽培する野菜の成長をサポートできるのだ。
部屋のなかでの水耕栽培なので、成長家庭をじっくりと観察できるはずだ。
piccolaをお勧めしたい理由
ひとつめは、自宅で使用できる水耕栽培キットはいくつかあるが、海外製の多くは販売価格が少々高めだ。対してPiccolaは1万円台で購入できる。
このリーズナブルな価格設定は、初期投資費用として高すぎることはないだろう。
ふたつめは、栽培種が豊富であること。
キットで用意されている種は、リーフレタスやベビーリーフなどのサラダの定番野菜をはじめミントやバジル、ルコラなどのハーブ類がメインだ。
なお、蔓が伸びる野菜や、身を食す野菜の栽培は推奨されていない。
また、大型のタイプではないため葉物をメインとした栽培キットなのだが、だからこそ食育の入り口に最適である。
種から葉が出て、大きく育つ段階を目の当たりにし、最後は味覚として体感する。キットの使い方によっては二毛作も可能なので、年中栽培が出来るのだ。
ぜひ、一家に一台とおすすめしたい。
食への関心を伸ばしたいと考えているならば、ぜひとも自宅での水耕栽培がおすすめである。飽食の時代。しかし、未来は食糧不足の危機との懸念もある。いま一度、食べること、栽培することの意義を学ぼうではないか。