農=⽣産ではない、農の多⾯的価値を考える【 前編 】

⼟に触れ、作物を育てることだけが「農」ではなく、農をライトに再解釈し、別の⾓度から⾒直したら、どんな「多⾯的価値」が⽣まれるのか。

本トークセッションでは、モデレーターに恵⽐寿新聞のタカハシケンジ⽒。
⽇本の「農」を取り巻く現状に精通する、農林⽔産省⼤⾂官房 松本純⼦⽒。
放送作家として「農×エンターテインメント」を⼿がける野呂エイシロウ⽒。
LOVEGREEN を運営し、「農×暮らし」の情報を発信する⽯塚秀彦⽒の4名を迎え、農=⽣産ではない、農の多⾯的価値について、トークを繰り広げました。

 

今日はその模様をお届けします。

 

 

タカハシケンジ(以下、タカハシ):

では、よろしくお願いします。恵⽐寿新聞のタカハシです。
さてさて、今回は最後のトークセッションです。

「農=⽣産ではない、農の多⾯的価値を考える」このテーマ、難しいですね。どういうことなんでしょうね。
「⽣産」だけではなく、エンターテインメントだったり、いろんなところにいわゆる併⽤価値が「農」にはあるんじゃないのかな。っていうところを今回スペシャルなゲストと、モデレーターの私でお話を繰り広げたいなと思います。

まず私の⾃⼰紹介ですが、恵⽐寿新聞は「農」のことを、ちょっとやっているんです。⼭梨県の河⼝湖の耕作牧地を借りて、都会の⼈たちと野菜を作ったりとか、恵⽐寿ガーデンプレイスで畑を作ったり。

今度6 ⽉4 ⽇の渋⾕の恵⽐寿のガーデンプレイスの前で⽥植えをやったりもするんです。いろいろなことをやらせていただいております。よろしくお願いいたします。

ということで、スピーカーのご紹介をしながらということで、松本さんからよろしくお願いいたします。

 

松本純⼦(以下、松本):

皆さんこんばんは〜!私は農林⽔産省に努めております、松本純⼦と申します。職場でも松純と呼ばれているので皆さんそう呼んでください。

今の私の仕事は、農林水産省の報道業務をしています。例えば、テレビなどで大臣が記者会見をしていたりする様子が映ったりしますが、それに関わる仕事や、農林水産省が後援するイベントの手続き業務など、対外的にも重要な仕事と思ってやっています。

 

タカハシ:

農という⾯ではどういう担当をされていらっしゃるんですか?

 

松本:

そうですね、農⽔省ってかたい!っといったイメージだと思うんですけれど。

本当に全くその通りで、堅いのでその反動でですね、仕事以外の楽しみとして⼤好きな料理を通じで野菜ソムリエの資格やフードアナリストの資格を持っています。

そのため、休⽇は全国の畑を訪れてその様⼦を⾃分の料理と共にレシピ化してブログで情報発信をするといったようなことをしています。

 

タカハシ:

おもしろそうですね。後ほどお話を伺いたいと思います。お隣にいらっしゃるのがですね先ほど杯を交わした野呂さんでございます。

野呂さんは放送作家さんというご紹介でもよろしいでしょうか。みなさん、ダッシュ村ってご存知ですか?ダッシュ村知っている⽅!

 

野呂エイシロウ(以下、野呂):

もう僕やめちゃったんですけど、ザ!鉄腕!DASH!! という番組、⽴ち上げからやっていました。今日はそのあたりのお話含めて、できたらなと思ってます。

 

タカハシ:

じゃあ、その辺の話も後ほど伺っていきたいと思います。では、私の左となり、僕も今⽇から使わせていただいている「LOVEGREEN」というアプリ、あとそのほかフリーペーパーも出していらっしゃる⽯塚さんです。

 

⽯塚秀彦(以下、⽯塚):

こんばんは。LOVEGREEN はウェブで展開していまして、⽉間だと200〜250 万くらいみてもらっています。

⽉刊のフリーペーパーって、なかなかないと思うんですが、LOVEGREEN はウェブでかなりの情報を出していますので、逆にそれをぎゅっと凝縮したのがフリーペーパーです。

ちょうど2 ⽉からなんですが、全国800 のショップ、施設、主にはホームセンター園芸店⽣花店そういったところに置かれるようになりました。

 

タカハシ:

さてさて、こんな4 ⼈が集まって、テーマが「農=⽣産ではない、農の多⾯的価値を考える」。

まあ皆さんいろいろな得意技をお持ちの皆さんだとは思うんですが、まずちょっと松純さんから聞いてみたいと思います。お仕事はお仕事として「農」をやっていますけれども、お休みのときって週末ですよね。週末ってどんな活動をされているんですか?

 

松本:

休⽇は全国の畑を回っています。

この⽇曜⽇はもうまもなく消滅する村といわれている⽇本で⼀番⾼齢化が進んでいる村にいって、そこの農業と村の⽣活を⾒ていきました。
他にも、猟銃で撃つではなく、罠で⿅とか猪とかをとる。そしてそのさばく技術がトップレベルな素敵な罠師の⽅に会いに⾏ったり。
世界で⼀番⾼いニンジンジュース、1 本10 万円のニンジンジュースを作る⽣産者さんに会いに⾏ったりもしました。

 

タカハシ:

1 本10 万円のニンジンジュース....え、どういうことなんですか?

 

松本:

私が飲んだものは、1 本600 円のもなんですけど、これはもう信じられないくらいおいしくて。

例えば朝まで働いても、そのニンジンジュースを飲んで⽣き返るみたいな。それほどの価値があるものですね。

 

タカハシ:

野呂さん、絶対常備してそうですね。

 

野呂:

いいですね、⼀本!銀座で飲むのに⽐べたら安いですね。
ただ、ボトルキープできないのが残念です。ニンジンジュースすぐ飲まないといけないから。いたんじゃいますからね。

 

タカハシ:

それは実際にのまれた?

 

松本:

世界⼀⾼いものは、まだ飲んでないんですけど、今度感想をお伝えします。
その他の取り組みだと、line のオフィシャルブログ「⾷と農の妄想レシピ」というものを書いています。

趣味が妄想なので、⾷と農に思いをはせる妄想家としてブログをやっています。そもそも、⼀⽣働きたいなということで、学校の先⽣になろうとしたのですが、先⽣は無理だと思い、公務員になろうと。

昔から、みんなが折り紙で鶴を折っている時に私はおにぎりとか⾷べ物を折ったりするような⼦供で、⾷材図鑑ばっかり⾒て、中2くらいからレシピを作っていたような⼦供だったので。
⾷べ物にすごく思い⼊れがあって、農⽔省、⾷のことを考えていきたいなと思って農⽔省に⼊りました。

 

タカハシ:

じゃあ、これはもう天職だなと思えるお仕事の環境ってどうなんですか?

 

松本:

やっぱり、⽣活の根幹って⾷なので、それに携わって、そもそも政策からつくれるっていうのは、やっぱりありがたい。
誇らしいことだなあと思います。

ただプレッシャーとかもあって、机上の論理じゃないですけど、現場のことを考えずに机の上で⽇本の農業を考えるってできないのでだからこそ、いろいろ畑を回ったりとか、最近は週末農業を始めたり、そういったことをやっています。

 

タカハシ:

次は野呂さんの⽅にお話を伺いたいと思います。野呂さんは、農業の⽅はどうですか?

 

野呂:

僕も今、農業に携わっていますよ。品川の天王洲にある飲⾷店さんが、⻘梅市で3ヘクタールくらいの⼤きな畑もっているんです。いろんなものを無農薬、有機栽培によって売ろうとしているんです。

まだ4 ⽉にオープンしたばっかりなんですが、そこでは鶏も育てていますよ。でも、もっとビックリなのは、天王洲で「はちみつ」がとれること。
天王洲でもとれるようになったんですよ。
これから、牧場で「はちみつ」を育てて循環農業をしたいのと、天王洲でも⾯⽩い畑を作りたいなと思ってます。

 

タカハシ:

今すごいきれいになってますもんね、天王洲。

 

野呂:

そうそう。広さでいうと、横80 センチ⻑さ250 メールの畑を作ってます。みんなで、⽇本から古くある循環型種⼦を使って、それを品川区の⼈に⾷べさせてあげたり、⼦供たちに作ってあげたり、近所の⼈にあげたり、あとはいろんな施設にいったり、いろんな⼈に楽しんでもらおうって考えてますね。

 

タカハシ:

ありがとうございます。僕も近いことをやっているので、ぜひ⾒に来てください。さて、みなさんが野呂さんに聞きたいのは、いわゆる、テレビで農業をとりあげる「ザ!鉄腕!DASH!!」のDASH 村ですよね?

 

野呂:

始まった時から、いろんなことをやっていましたね。たとえばサボテンから酒を造るだとか、0 からいろんなことをやるっていうのは相当⼤変にもかかわらず、いろんなことをバラバラにやっていましたね。

「村」を始める前は、稲だとかはちょっとやっていたんです。それでも実際にやってみると、⾃分たちで所有して、ちゃんとやらないと難しいなって実感しましたね。

これがきっかけで、ゼロからやったらエンターテイメントになるんじゃないの?というところから、年中うまいものが取れるわけじゃないから、酪農もやらなきゃだとか、ちょっと味噌作ろうとかね、そういうことをやり始めるといろんなことができるようになったんです。

 

タカハシ:

やっぱりでもテレビの世界だから、視聴率の存在だったり、企画を考えるうえで「農」って注⽬されやすいのかどうなのかっていうと、やっぱり僕的な考え⽅だと「取り上げづらいよね、キャッチ―じゃあないよね」そういう印象があるのですが、いかがでしょう?

 

野呂:

そういう問題は確かにあって。でも、TOKIO のみんながリアクションをして、それが⾯⽩かったら、いいんじゃないのって思ってました。

あとはできたものを⾷べたら「うまい!」それでいいじゃん。そういうことができるのがいいんじゃないの、って。

楽しければいいじゃない、嘘は伝わるのでやっぱり。みんなが本当に苦労するとか、芽が出ないだとか、枯れちゃうとか、飼っているものが死んじゃうとか、動物に荒らされるとか、それも含めていいんじゃないかな。アメリカはリアリティテレビが多いのって、そういうことがと思います。がちんこ的なものが、みんな本当は⼤好きなんですよ。

 

タカハシ:

まさに、DASH 村というのは、番組を⾒た⼦たちが「ちょっと週末農園やってみよう」だとか「家庭菜園をやってみよう」っていう気持ちになるきっかけを作ったんですね、野呂さんありがとうございます。

 

後編に続く......

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