フリーアナウンサー名越涼子の「私、ときめく、農業男子」vol.10

- 農業男子 vol.10 -
若さはじける19歳!
“農業は特別なものじゃない”
未来を担う農業男子が語る、今ドキ農業のリアル 編

三ヶ日みかん。

 

 

酸味と甘みのバランスが良く、おおぶりな実が特徴。
温暖な気候と果実作りに適した土壌を持つ、静岡県は三ヶ日町の特産だ。

 

 

 

青々とした緑が眩しいみかん畑で未来の農業男子たちに出会った
「みかんでこれだけ有名になれてるってすごいことじゃないですか?」
目をキラキラと輝かせながら無邪気に話す彼ら。
三ヶ日で生まれ、三ヶ日みかんで育ってきた。
“いつか、三ヶ日ミカンを、世界にも”
希望に溢れる胸の内をのぞいた。



 

 

 

■はじめまして!未来の農業男子です!

「いやー。写真撮られるの、緊張しますね!」
「やばい!笑顔がひきつってきた!(笑)」

 

 

 

そう言いながら照れくさそうに笑う、未来の農業男子たち。
現在、19歳。地元の高校を卒業後、外山さんは東京農業大学へ。
浅野さんは拓殖大学北海道短期大学へとそれぞれ進学した。

―――そもそも農業関連の学校に進学したのはなぜですか?
外山「元々青年海外協力隊に憧れていて。海外に出て、冒険してみたいなって。海外で生かせる農業技術を勉強したくて進学しました」
浅野「僕は生産技術の勉強ですね。どうやってみかんが育つのか、どうやったら美味しくなるのか。基礎から勉強しています!」
――――2人の考える農業の面白さってどんなところですか?
外山「同じ作物でも人によって栽培方法が全然違う。やり方がそれぞれある、そこが面白いなって思いますね」
浅野「オンリーワンが出来るところですかね。全部自分次第だからオリジナルを作っていける。だから農業っていいなぁって」

 

――――三ヶ日町の魅力は?
外山「やっぱり、みかんで有名なこと。こういう財産のあるところで何か出来るのは楽しい!」
浅野「1月の三ヶ日みかん!普通、みかんのピークって12月なんですけどこの辺りは2月くらいまで食べられる技術があって。1月と言えば三ヶ日みかんというくらい大好きなんです」

三ヶ日が好き。
誇りに思える町、三ヶ日。
”若者の流出”とは程遠い、明るくて力強い、そして心強い言葉だ。
 

■農業がカッコ悪いなんて思ったこともない

“大変そう”“きつそう”。
これまで世間一般で言われてきた農業のイメージだ。
彼らはどう考えているのだろうか。
浅野「世間が思っているイメージとは違うなぁ」
外山「農業がカッコ悪いとか、そんなこと考えたことも無いしね。」
浅野「三ヶ日って、本当にみかんで成り立っていて。三ヶ日みかんで育ってきた僕らにはそもそも悪いイメージが無いんです」

 

 

外山「そうだよね。農業だけよく特別視されるけど扱っているものが違うだけでなんら特別なものじゃない」
浅野「農業は身近なものだしね」
外山「そうそう。それに、つなぎ姿って最高にかっこいい!(笑)」

 

 

 

 

外山「あと、僕のおじいちゃんもそうなんですけど、三ヶ日みかんを作ってる人たちがとっても楽しそうなんですよ」
浅野「わかる!みんな元気だよね(笑)」
外山「東京行って思ったのが、通勤ラッシュに乗ってる人たちが楽しくなさそうだなーって。農業やってる三ヶ日の人と全然違うなって。」

どんな表情で、どんな風に働いているのか。
お手本となる姿が与える影響は、思っている以上に大きい。
外山「天候のことも経営のことも頭に入れながら作物を育てる。緊張感があるけど、いつも笑ってる。これってすごいなって思います」

 

■《自分らしく働くために》その答えのひとつが、農業。

農業サークルFaVoの4代目の代表として活動している外山さん。
東京農業大学だけでなく、様々な大学からおよそ35人が参加している。

 

 

外山「みんな純粋に“農業をしてみたい!”って集まってきたメンバーです。農的な暮らしをしてみたい、とか。僕が代表になってからはとにかく畑に行ってます。今年は全部で20くらい行くかな。収穫の手伝い以外にも畑の開墾をしたり雑草を抜いたりしています!」

―――へぇ~!みなさん、なぜ“農業”なんですかね?
外山「いかに稼ぐか、よりもいかに自分らしく働くか、の方がみんな関心が高くて。自分らしく働ける、そのひとつが農業だと感じているのだと思う。

 

 

 

 

―――具体的には?
外山「太陽の光を浴びられて、自分のペースで働けるし、自分で畑を作っていける。作業は大変かもしれないけど休みもコントロール出来る。“自分らしく”生活出来そうだなって」

自分自身の想いやペースを大切に出来る仕事のひとつが、農業。
19歳の等身大の話には、ヒントがたくさん詰まっている。
 

■三ヶ日みかんを、世界に!

――――これからやりたいことってどんなことでしょう。
外山「とにかく今は農家さん含めて色々な人たちと交流したい!色々なことを吸収したいんです!世の中の動向をキャッチできるようにアンテナを立てて、目一杯学びたい」
浅野「みかん作りの基礎を学ぶのはもちろん、余っている畑を買ったり借りたりしたい。みかんの木を植える幅を広くして丈夫なみかんの木をつくりたい。マイナスをプラスに変えたいんです」

 

外山「あとさ、三ヶ日みかんを国内だけじゃなくて海外でも勝負できるようにしたいよね」
浅野「だよね。そのためにももっと三ヶ日みかんのブランド力を上げたいよね。次の世代として」
外山「うん!三ヶ日に恩返ししたい」
――――2人の時もそんな話はするんですか?
浅野「はい!僕が現場でみかん作って・・・日本一のみかん農家になってね!」
外山「それで、僕がそのみかんのPRとか営業して。そうやって一緒に広めていく。そう出来たら最高だよね!」
目がいっそう輝く。
19歳の描く、まっすぐでまじりっけのない世界。

 

浅野「あとさ、三ヶ日みかんのCM作りたいよね~」
外山「そうそう!インパクトあるCM!」

わくわくの可能性に満ちた、未来の農業男子たち。
胸いっぱいに広がる夢が花開くのが、楽しみで仕方がない。

次回は、特別編 農業紳士!
北海道十勝の熱血農業紳士が登場!

 (取材・文・撮影・イラスト 名越涼子)

名越涼子(なごし・りょうこ)
フリーアナウンサー。香港出身。
福井、愛知のテレビ局のアナウンサーを経て独立。
幼い頃見た田んぼの美しさに感動し“農”に興味を持ち始める。
農作業着ファッションショーや農業団体の発信媒体を手掛けるなど
独自の切り口で“農”を発信。
他、メディア出演や講師業、コラム執筆など多方面で精力的に活動中。

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