【連載企画】Diverse Hands , to Agriculture
私たち、FARM PARK PROJECTが農を気軽に楽しみ、身近に感じて、好きなるような取り組みを続ける中で出会った、同じ志を持った仲間たちのこと。彼らの活動をお伝えする連載をはじめます。目を凝らせば、こんなにも「農」への情熱を持った人たちがいることを、ぜひ知ってください。
NIHONのNOGYOを考えるNINO FARM
皆さん、初めまして!私たちは、東京に暮らす若者が中心となってNINO FARMという活動に取り組んでいます。
NINO FARMとは?
NINO FARMとは、NI(日本の) NO(農業)について考えるFARMです。東京で農作業に携わりながら、食と農へのオーナーシップをみんなが持つための共育の場を提供する、若者が中心となったコミュニティです。
具体的には、①週末に都内の貸し菜園(世田谷)での農作業、②関東近郊の棚田での農作業、③食や農のイベントの開催などを通じて、「いただきますの向こう側」に思いを馳せ、食と農の心の距離を近づける活動に取り組んでいます。
NINO FARMの活動は2017年の3月から始まりました。農林水産省に勤務する農園長の二宮聖也(にの、喋り担当)が発起人となり、同じく農林水産省職員の松本純子(まつじゅん、プロデューサー&妄想調理担当)、友人の桃井陵太朗(もも、棚田部長&イケメン担当)、寺田理恵(りえ、海外部長&癒し担当)、福井翠(みどり、広報部長&スマイル担当)の5人が中心となって活動に取り組んでいます。
食と農の心の距離を近づけるために
皆さんはどんな時に、新しいことに取り組んでみたいと思いますか?
私たちは「おもしろそうだ!自分も参加してみたい!」というワクワク感やリア充感に駆られた時だと考えています。
私たちがNINO FARMの活動を開始した時の問題意識は、多くの人が食について考えることがあっても、「食の向こう側」にある農業について考えることはないということでした。
都会でも貸し農園が増え、30分電車に乗れば手ぶらで農作業ができ、また1時間ほど電車に乗れば田園風景が広がっているなど、身近な所に農は存在しているにも関わらず、私たちが農に関わることはあまりありません。
その原因として、食と農の間には、その物理的な距離以上に心の距離や精神的なハードルがあるのではないかと考えています。
もし、みんなが「いただきます」の向こう側にある、農家の楽しみ、苦労、喜びや農村の暮らしについて想いを馳せることができれば、きっと農業のことを自分ごとのように考えてくれるかもしれない。
そのために、農業に必ずしも関心が高くない多くの方たちに、農業をカジュアルに捉え直してもらい、気軽に楽しく関わりあう場を作りたい!という想いで活動を開始しました。
都会だから出来る食や農の価値の伝え方
NINO FARMの活動は、若い男女が中心に楽しそうに食や農に取り組む様子を、フォトジェニックな写真とともに積極的に発信しています。
例えば、メンバーのまつじゅんが中心となって開催する「妄想調理実習」では、食育への興味・関心が高くない方々にも、楽しみながら参加してもらえるように「あるシチュエーションを妄想しながら3チームに分かれて、仲良く調理実習」を行なっています。

10月には、棚田で収穫・脱穀したお米を使い、レシピサイトナディアを運営する「株式会社OCEAN’S」のキッチンで収穫祭を開催し、管理栄養士やプロの料理家の方の方とも一緒に料理を作り、みんなでご飯をおいしくいただきました。
他にも、他団体のイベントでNINO FARMが出店したり、11月にはHAPPY WOMAN FESTAとコラボし、NINO FARMの野菜を使ったカレーを提供しました。
このような農の関わり方は、農村には存在しない妄想農業なのかもしれません。
しかし、私たちは都会だからこそできる農の魅力の伝え方を大事にしています。都会の暮らしに農的な価値観を1つの文化として自然な形で組み込むことが、食と農の心の距離を近づけるきっかけになると考えています。
「農×○○」農が引き起こす化学反応と可能性
食と密接に関わる農業は、私たちが生きる上で必ず必要になる基盤です。だからこそ、多くのことと相性がよく、新たな価値を生み出す可能性を秘めています。
食や農の関係者に限らず、様々な業界の方と協働し、活動を地域コミュニティや社会と繋げていくことで、NI(日本の)NO(農業)の未来について、色んな人が立場の違いを超えて集まり、議論する。多様な人が繋がって協働のきっかけを生み出す場を提供する。
そんなムーブメントを起こしていきたいと考えていますので、おもしろいことに共に取り組んでくれる皆さま、是非ともよろしくお願いします!!
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